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旅する蝶

旅する蝶と呼ばれているアサギマダラを我が家の庭に呼びたくて、春先に2本のフジバカマを植えました。夏の日差しを浴びて、順調に生長したフジバカマに10月初旬白い花が付き始めました。花茎が伸びて1メートルぐらいになり、満開となった10月下旬、1頭のアサギマダラが花の蜜を吸っているのを発見しました。次の日も1頭飛来し、数日後には2頭になっていました。あの狭い空間に咲く花を見つけてやってくるだろうかと半信半疑でした。しかし、彼らはやってきてくれました。嬉しさと不思議さが同時にこみあげてきました。どうしてフジバカマを見つけることができたのだろうか。偶然とは思えませんでした。

この蝶は秋になると日本列島を南下し、南西諸島や台湾あたりまで渡っていく生態があります。1日に200キロも飛んだという記録もあります。飛ぶといってもフワフワと風に乗って流れていくような感じが実態のようです。フジバカマに吸い付けられる理由としては、フジバカマが発する匂いが関係しているようです。実際に嗅いでみると少し腐ったような香りがします。この物質は、ピロリジジンアルカイドで、アサギマダラの雄は、これを摂取しないと交尾行動をしないと言われています。また、この蝶は暑さ寒さに弱く、快適気温を求めて移動しているようです。10月ごろの気候を好んで、気温が上昇し20℃ぐらいになると花によってくるようです。健康の森公園でも毎年見ることができます。ここでは群れて蜜を吸う姿をみることができます。

 さて、2021年の旅も終わりが近づいています。今年は昨年以上に新型コロナウイルスの影響を受け、感染防止対策に追われた一年だったと思います。教育活動への影響も大きく、貴重な体験の機会を縮小して実施する結果となりました。10月に入って感染者の激減によって通常の活動に近い状況となり、園外活動も行うことができるようになりました。また、コロナ禍の中で、子どもたちにも行動の変容が見られ、これまで以上に身の回りの衛生に気配りをするようになりました。今のこの状況が続くといいのですが、第6波への警戒は必要となります。引き続き感染予防に努めながら教育活動の充実を図りたいと考えています。

 今年も保護者の皆様には、本園の教育活動へのご理解とご支援をいただき、感謝を申し上げます。新型コロナウイルス感染防止対策にも十分な協力をいただきました。お陰様で感染者が発生することなく今年が終わろうとしています。新しい2022年は、一段と感染状況が収束し、安心できる日常生活が戻り、子どもたちが伸び伸びと遊べる環境を準備できることを願っています。

2021.11.18
自己決定力を育てる

尾木ママこと教育評論家の尾木直樹氏が、あるテレビ番組で興味深い話をしていました。概ね次のような内容でした。尾木氏が子どもの頃の母親の思い出話で、私たちが子どもを育てる上で大変参考になるようなる体験談でした。尾木少年が学校から家に帰ると、母親が「直樹、今日の予定は?」と毎日尋ねたというのです。少年は困ってしまいます。今日は友達と遊ぶ約束をしていたのかもしれません。遊びに行くんだと言ったらどうなるのだろう。宿題もあったなあ。思案の挙句少年は「宿題を済ませてから友達と遊びに行くよ。」と、答えたそうです。すると母親は、「あっ、そう。」とにっこり微笑んだというのです。自分で予定を立てた少年は、母親の期待を裏切ることはなかったようです。

このことは何を意味するのでしょう。子どものころから自分で判断し、行動する「自己決定」の体験が大切だということだと思います。自己決定で宿題のルーティンを確立した尾木少年は、その後教育界やマスコミで活躍する有名人になっています。

ところで、自己決定の芽生えはいつごろからでしょう。2歳児になると幼児が「自分でする」と言い始めます。今までは親がすべてをかまってくれて、依存率100%だった子どもが、自分でもできることがあるようだと気づく年齢が2歳ごろのようです。まだ動作がぎこちなく時間もかかるので、つい親がやってあげようとすると「自分でする」と訴えたことを経験している保護者の方もいると思います。この時期から自立した大人に成長させていく家庭教育が始まっているのです。つまり、自己決定と自己責任です。自分で決めて行動し、その結果に責任を持ち、失敗の原因を他のせいにしない大人に成長して欲しいと、私たちは願っています。その自己決定力を育むための魔法の言葉をご存じでしょうか。それは「なぜ」、「どうして」の問いだと言われています。子どもの言ったこと、したことに「なぜそう思うの」、「どうしてそのようなことをしたの」と、問いかける。「なぜ」は疑問の喚起であり、「どうして」は結果の考察です。日常生活の中で、このような言葉のキャッチボールを続けていくと、考える力が付いて自分で判断できる子に育っていくと考えます。そして、これらの過程の累積で、自分で決める力に発展し、自ら行動しようとする主体性が育っていくと思います。

二年ぶりに日本人ノーベル賞の受賞者が出て、久しぶりの明るいニュースに日本中が元気をもらったようです。物理学賞真鍋淑郎先生の受賞会見で強調していたことは、これまでの受賞者と同じく「好奇心」でした。学びの源泉は興味関心、意欲態度で、非認知能力と呼ばれています。幼稚園教育では中核をなすものです。豊かな体験の中に非認知能力は育っていくものと考えます。コロナ禍で園外保育が、制限された時期がありました。10月以降様々な体験活動が可能となりました。澄み切った秋空の下、楽しい自然体験活動を通して、子どもたちの興味関心を引き出したいと考えています。

2021.11.12
楽しい夏休みに

本日21日、一学期の終業式が行われました。4か月間の子どもたちの成長は、驚くほど順調で、新入園児たちもすっかり園生活に慣れ、楽しんでいるようでした。今年もコロナ感染予防に努めながらの保育活動でしたが、予定の体験活動を行うことができました。子どもたちもマスクをつけながらの活動に、我慢をして従ってくれました。園児、保護者、職員に一人の感染者もでなかったことに安どしています。

いよいよ明日から夏休みが始まります。長い長い休みとなりますが、今年も窮屈な過ごし方を保護者や職員にお願いをすることになり、大変申し訳ないと思っています。新型コロナの感染防止のために外出の自粛や県外移動の制限をお願いしています。本来、家族で外出し、夏の思い出作りとなるはずの休みが、その機会を2年続けて縮小されることになりそうです。保護者の方々も現状をよく理解をして、県外への移動を控えてくださっており感謝しています。本園では、夏の思い出作りの一助として、預かり保育の内容に工夫を加え、夏らしい体験活動を計画しました。また、「せごどんしゅうせいキッズクラブ」は、園バスに乗って市内の「西郷さん」ゆかりの地の見学ツアー(3回)計画しています。友達と先生と過ごす楽しい夏休みにして欲しいと願っています。

2021.07.21
バケツ稲づくり体験

普段食べている米(稲)の花を見たことがありますか。これは子どもたちへの問いではありません。稲の生育過程を見たことがない。もちろん収穫体験もない。このような大人が増えているように思います。街の中心で暮らしていると田園風景を見る機会は滅多にありません。米への関心の低下は、食文化にも大きな影響を与えているのではないかと心配しています。米の消費量は年々減少し、主食の王座から転落し「ごはん」の出番が少なくなってきています。本園では、これまで「おにぎり教室」を開いて、保護者の方々と子どもたちが一緒におにぎりを作って食べる体験をしてきました。今年は稲作り体験を行って、稲の生育の不思議さを感じ、米への興味と関心を高めたいと「バケツ稲づくり体験」に挑戦しています。種籾蒔き、田植えを行い、現在順調に稲の葉が伸びてきています。苗5本をまとめて植えた株が分げつ(稲の本数が増える)し、10本ぐらいに増殖してきています。20本ぐらいに増えたら中干し(バケツの水を一時抜く)が始まる予定です。8月の太陽の恵みでぐんぐん大きく生長し、秋には稲刈りができるように年長児たちのお世話が続いていきます。

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2021.07.13
ワクチン接種

 

 待望のワクチン接種が始まりました。年齢の高い方から順に開始され、6月30日からは65歳未満の人の接種券が順次郵送され始めました。そして、幼稚園職員には年齢に関係なく接種券が届いています。職員はすでに1回目の接種を終えた者、予約が済んだ者が大多数で、近日中には予約が完了するのではないかと見込んでいます。本園の目標としては7月中に1回目の接種を終え、8月中に2回目接種を完了したいと思っています。

 職員のワクチン接種が完了するとどうなるか。ワクチンを接種したら完全に感染しないという保証はないのかもしれません。しかし、抗体ができることで感染リスクは大きく下がるのではないかと考えます。これまで職員も園児もマスクを着けて室内活動を行ってきています。マスクで覆われた顔の表情は読み取りにくいところがあります。特に口の動きが隠れています。言葉を口の動きでまねる幼児期の発達段階を考えると決していい状況ではなかったと思います。そこで、2学期からは室内活動中は職員も園児もマスクなしで活動し、園外保育などで外部の不特定の人々と接するようなところではマスクを着用させたいと考えています。もちろんマスク以外の感染予防対策はこれまでと同じく継続してまいります。ワクチン接種が全国民に及び、完全抗体ができ、自由に移動や行動ができる日が早く来ることを願っています。

2021.07.07
寺山展望台

木立の空間の先に、古代の望楼のような建物が見える。近づいてよく見ると角材を組み合わせた質素な作りで、2階建てになっている。階段をゆっくり上り階上に着くと前面に雄大な桜島が目に飛び込んできた。裾野の広いどっしりと安定感、気品ある山容である。

眼下には錦江湾が穏やかにゆったりと広がり、少し霞がかかったような水面に柔らかな光が輝いていた。目を南に向けると海原が鹿児島市の中心街方面へ広がり、北へ目を転じると霧島市・姶良市の街並みがはるか遠くに見える。空気の澄んだ季節にはその遠方に霧島連山が見えるはずである。

5月3日、憲法記念日に10数年ぶりに寺山遊歩道へ自然散策に出かけました。普段はあまり人々が訪れることの少ない場所で、少し寂しいところではあります。しかし、今年はいつもと違って10数組の親子が思い思いリュックを背負って歩いてきていました。新型コロナウイルス感染予防のためリスクの少ないところを選んでゴールデンウイークを楽しんでいるようです。子どもたちの歓声と鶯のさえずりが林道に響き、静寂な中に心地よい気分を味わうことができました。

ここ寺山展望台は標高420メートル、地理的には崖下に日豊線が走り、竜ヶ水駅が望まれるところにあります。(立木で見ることは不可能)歴史的には征韓論争に疲れた西郷隆盛が私学校の若者たちと開墾をした地でもあり、その記念碑が建てられています。また明治日本の産業革命遺産の反射炉(磯庭園)の燃料源であった「炭焼き窯跡」があるところです。

自然環境の中では感覚が鋭くなります。視覚、聴覚、嗅覚が敏感になります。いろいろなものを発見することがあります。特に子どもは感度がよく、気づくことがあります。先月サツマイモの苗植えに鹿児島市都市農業センターに行った子どもたちが、偶然アマガエルを見つけました。幼稚園に連れ帰った子どもたちは図鑑で育て方を調べ、住処を整え、生餌を準備して飼育を始めました。人気投票で名前を決めて、みんなで毎日お世話を続けています。

自然の中で遊ぶ機会の少なくなった今の子どもたちは、生き物に触れ合うチャンスが極端に減っています。昆虫や小動物を怖がる子どもたちがたくさんいます。しかし、本来子どもにとって魅力的な遊びの対象であります。今回年長児たちが、自ら捕まえて飼育を始めたことは、自然に関心を持ついい機会となり、滅多にない体験をしていると思います。このような遊びを幼児期に大いに経験させたいものです。                        

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2021.05.26
ワクチン

「麒麟が来る」が終了しました。 麒麟は泰平の世に現れると言われています。 麒麟は中国の伝説の動物で、チーリンと発音するそうです。 想像の動物ですが、そのイメージはビール瓶のラベルで、私たちには馴染みがあります。 泰平の世とは、戦乱が治まり人々が安心して暮らせる社会のことで、戦国時代の民衆にとって麒麟は希望であったと思います。

では、現代の麒麟は何でしょうか。 新型コロナウイルスという人類共通の脅威に、世界中で日常生活や経済活動に大変な制限がかかっています。 感染への不安は収まりそうにありません。 早く収束して欲しいと皆が願っています。 自由に行動したいと願っています。 この閉塞状況を打破するのが「ワクチン」で、麒麟に相当するのではないかと考えています。 ワクチン接種で集団免疫を獲得し、感染拡大を防ぐ期待は大きいと思います。

このワクチンですが、国内生産でなく外国からの輸入に依存しなければならない状況となっています。 残念ながらワクチン開発はアメリカには及びません。 アメリカの優位性は、ウイルス学者モーリス・ヒルマンの功績に寄るところが大きいと思います。 「1957年香港で未知のインフルエンザが発生したときに、その脅威をいち早く察知し、ワクチン開発に着手しました。 その年の秋になるとインフルエンザ(アジアカゼ)はアメリカに到達しました。 ヒルマンが完成させたワクチンで、数百万人の感染を免れることができた。 日経ニュース」

この経験は現在まで引き継がれ、国家戦略として官民一体となった開発をハイスピードで進め、ワクチン開発のトップランナーになっています。 一方、国内生産の出遅れを残念に思っている人も多いと思います。 技術がなかったのか。 そうではないと思われます。 元々医学生理学は先端を走っています。 歴史的にも世界で活躍した研究者がたくさんいます。 技術があっても開発に繋がらなかったのではないか。 研究者や民間企業への依存度が高かく、採算が見込めないかもしれない研究開発に、国のバックアップが弱かったのではないか。 これはアメリカとの決定的な違いではないかと考えられています。 今やワクチンは戦略物質となっています。

ワクチン開発はこれからも続いていきます。 開発競争で我が国がリーダーシップを発揮できる可能性は十分にあります。 ここにきて国は、新型コロナ対策費で、製薬会社に約7,000億円の開発費を補助しています。 臨床試験が始まり、そう遠くない日に実用化できることを期待したいと思います。 日本人の体質に合った安全で質の高いワクチンが開発できるのではと、期待が膨らんできます。

令和2年度も残り一月となりました。 新型コロナ対応に振り回された1年間だったような気がしています。 計画された教育活動を中止したり、制限したりしたことは、子どもたちに大変申し訳ないことをしたと思っています。 貴重な体験の機会をできるだけ確保するようにしてまいりました。 子どもたちも全力で取組んでくれたと思っています。 そして何よりも一人も感染者が出なかったことに感謝を申し上げたいと思います。 保護者の皆様方の絶大なご協力のおかげと思っています。 子どもたち自身も手洗い・うがい、マスクなどの習慣が身についてきたように思います。 感染予防対策は来年度も続いていくと考えています。 これまでの経験を生かして希望を持って前進したいと思っています。

2021.03.05
鬼の登場

今年も節分が近づいてきました。豆をまいて厄を払う行事が日本各地で行われています。その厄の役が鬼で、「鬼は外」と豆を投げつけられて、逃げ惑い退散する年中行事として残っています。鬼退治の話は、昔から語り継がれています。麻呂子親王(聖徳太子の弟)の鬼退治、ライコウ(源頼光)の鬼退治が伝えられています。いずれも京都の大江山が舞台となっています。なかでも酒呑童子の話はよく知られています。酒好きの鬼の親分である酒呑童子をライコウが酒で酔わせて、寝込んだ隙に首をはねて退治したという話です。なぜこのような話が飛鳥から平安の時代に生まれたとされているのか。当時恐ろしい感染症である疱瘡(天然痘)が大流行した時代でもありました。当時、人々は目に見えない、得体のしれないものに恐怖感をいだいていました。生活にも困窮し、生きる希望が持てない時代でありました。こうした人々の心のよりどころとして仏教が重要な役割を担った時代でもありました(聖武天皇の大仏造立)。当時朝廷や寺社は、人々の不安を和らげるために、目に見えないものを可視化しようとしたのではないかと考えられています。そこで架空の生き物「鬼」を登場させた。疱瘡を大男で醜い形相の鬼(疫神)に仕立てた。これで追い払える対象にして、鬼退治の話が誕生した。識字率の極めて低い時代の人々に、目に見える形の「大江山絵詞」「清園寺縁起」などで分らせようとした。こうして鬼は悪役として、人々の排除すべき対象となり、物語や歌舞伎で演じられるようになり、今日まで続いています。

今年の節分は、これまでにない意味を持つ行事となりそうです。現在の疫病である新型コロナウイルスが猛威を振るっているからです。これは目に見えて、ウイルスの特徴が分り、対処方法も分っている。人々の不安は、先の時代とは大きく異なり、この病気はいつか必ず終息すると多くの人々が思っています。それで大きなパニックになっていないのではと思います。しかし、経済の停滞で大きな影響があり、生活に困窮する人が出ているのも事実で、これはしっかりと対策をとっていただきたいと考えています。

 さて、この鬼(コロナ)を退治するにはどうしたらよいか。「鬼滅の刃」がブームになっています。今の世相と重なり、人々の心を捉えたのかもしれません。登場人物の炭治郎の日輪刀では、このウイルスは退治できません。退治できるのは、私たち一人一人の「行動」だと思います。人との距離と接触のあり方だと思います。生活の基盤である経済活動を維持しながら感染を予防するには、ワクチンだけでは不十分だと思います。最初の緊急事態宣言下では、日本の感染者数と死亡者数が欧米諸国と比較して少ないのは、私たちの衛生習慣と行動の自主規制が効果を上げているのではないかと考えられていました。しかし、今回の緊急事態宣言の発令経過を見ると、行動の自主規制が少しずつ崩れて、当初のような緊張感が薄れているのではないかと危惧しています。ここは「心のロックダウン」をお願いしたいと思います。それは必要な場所か。必要な時間か。必要な人数か。必要な会食であるか。当分の間、自主規制のレベルを上げることが大切なように思います。このウイルスの完全な駆逐は難しいかも分かりません。季節性のインフルエンザ並みに落着き、これまでの日常生活が戻るまで、もう少し我慢が必要だと思います。

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2021.02.09
子どもの科学の目

「近くの公園で、死んでいるセミの数を数えてきました。クマゼミ31匹中、横を向いて死んでいるのが3匹、うつぶせになっているのが7匹、あおむけになっているのが21匹で、一番多かったです。どうしてセミはあおむけになって死んでいるのが多いのですか。」

これは、小学5年生が子ども科学電話相談(8.22NHK放送)に寄せた疑問です。偶然に見つけたたくさんのセミの死骸に驚きながらも、「死様」に疑問を持ち、違いを分類し、数を調べ、疑問(課題意識)を膨らませる。科学的な思考の始まりとなっています。きっと昆虫図鑑などで必死に調べたことでしょう。でも解答が見つからず、電話相談となったと考えられます。

ところで、夏ゼミには、およそ鳴く順序があると言われています。(①ニイニイゼミ②クマゼミ・ヒグラシ③アブラゼミ④ミンミンゼミ⑤ツクツクボウシ)この5番目のツクツクボウシの鳴き声が私の暮らす市郊外の林から今も聞こえてきます。(10.7時点)いつもの頃なら秋の虫の音が聞こえてきてもよさそうな季節になっている時期です。単純に地球温暖化の影響と考えがちですが、セミは地中で暮らす期間が長く、地上のことは分かっていない。どうもそれは遅く地上に出てきて鳴くタイプで、セミにも個体差があると考えられます。つまり晩熟のセミが鳴いて交配の機会を狙っている。繁殖の時期をずらしてライバルを避ける戦略と考えると面白いですね。

残念ながら今年のノーベル賞の日本人受賞者はありませんでした。我が国の得意分野であった基礎研究の衰退が指摘され、研究者の日本離れが憂慮されています。研究開発費の伸び率が、他の先進国に比べて低い傾向が見られます。世界の大学学術ランキングも下がり続けています。(東大26位)このままでは、科学技術立国を目指している我が国でありながら、研究後進国に落ちるのではないかと危惧しています。学術研究を重視し、研究費に予算を重点的に配分する施策を政府は真剣に考えて欲しいと思っています。あのマスク(国民の批判を受けて46690憶円)より研究費に予算を充てるほうが、はるかに税金の使途に価値があると国民も納得すると思います。前述の5年生の「科学の目」が研究者への道を開き、科学者への夢を育んでいけるような環境を準備してやれるようにしたいものです。

さて、セミの解答者はどのように答えたのでしょうか。「平らなところに落っこちて、起き上がれないまま死んだのかもしれない。ちょっと不器用だけど、それがセミの生き方なんだ。」

 小学生は、この答えに納得したのでしょうか。これは答えではなく、仮説に過ぎません。本当にそうか。調査をして証明する必要があります。落ちた所の形状の違いとセミの死骸の体形との相関関係が統計的に実証されれば、これは非常に面白い研究になると思います。

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2020.10.30
学校評価委員会の結果について

8月24日学校評価委員会が開催されました。学校評価委員6名(町内会代表2名,人権擁護委員1名、学校長1名、保護者2名)による評価結果の概要をお知らせします。職員による8つの自己評価項目(①経営・組織②指導計画③指導体制④職員研修⑤特別支援教育⑥保護者対応⑦健康安全⑧情報管理)については妥当と評価をいただきましたが、改善点も指摘されています。保護者アンケート結果も踏まえて、幼稚園の方針等をお知らせいたします。

*各委員から出された意見や感想の要約

◎先生方の幼児教育に対する熱意を感じる。幼児期の教育の大切さを強調していて、安心している。

◎コロナ禍の中、園児を指導する先生方の健康が第一です。熱中症の予防も大事です。

◎先生方の負担を減らすために、保護者も協力していきたい。

◎行事が中止になるのは残念です。短縮したりして少しでも実施して欲しい。

◎各クラス、協調性が育っている。特に、年少・年少々の子どもたちが活発に活動している。

◎子どもたちの様子を見て、集団生活がとても大切であると感じる。親元を離れ、友だちと一緒に活動することで多くの経験をすることができる。

◎俳句や百人一首など、伝統的な保育を大切にしていただき、ありがたい。

◎ホームページでよく情報を発信している。

◎個別支援計画の作成等特別支援教育の充実が図られることを期待します。

◎保護者アンケートを見て、年長の保護者の方が、ほとんどの項目で“十分達成している”と回答している。年長の保護者は3~4年と子どもを預けるのが長いことから、年々幼稚園で改善されていることがわかっているのではないか。特に防犯対策として、出入口の防犯カメラやインターホンの設置など、十分な対策が行われていると感じる。

◎夏休みの預かり保育で、作った制作物を喜んで持って帰ってきて嬉しく思う。

◎“せごどん”しゅうせいキッズクラブが夏休みも活動していてありがたい。また、その様子をホームページに載せていて、とても分かりやすい。

◎“学級だよりに写真を載せてほしい”という要望があるが、去年より園アルバムにたくさん写真を載せているし、週報と重なる部分もあるので、今のままで十分だと思う。

◎重点項目(挨拶・返事・靴並べ)では、親が言ってからすることが多く、積極的に行うには時間がかかりそうである。園と家庭での取り組みに差があるので、家庭でも意識して取組んでいきたい。

◎コロナ対策として、マスクの着用、毎朝の検温、部屋の換気、分散保育など対応が早くて感謝している。

 

☆幼稚園の方針

①教育の質と量を維持するために、保育活動(時間と活動)をできる限り確保する。コロナ対策を十分にとり、体験を削減しないようにする。そのためには職員と保護者が協力して感染防止に、これまで同様に連携して取組むようにする。

②保護者対象の行事が、コロナ禍で精選されて、連携に支障をきたしている。HP上での情報発信を充実するとともに保育参観の分散化を検討する。

③集成幼稚園独特の伝統行事は、本園の特長である。本年度の妙円寺詣り、偉人祭は主催者による中止となったが、園外保育として年長児のみ実施する。

④伝統的な保育内容である俳句や百人一首は、日本の伝統文化に触れる機会で、幼児期に体験することも意義があると考える。ゲーム感覚で遊びを通して、この文化を体験することを主たる目的としているが、結果として暗唱力をつけることも価値があると考える。暗唱に大きな負担がかからないように配慮していきたい。

⑤ホームページは、情報発信の中核である。今後も適時更新し、子どもたちの活動の様子を伝えていきたい。園アルバムは、個人フォトのサービスとして昨年度から取組んでいる。サービス量と職員の負担を考慮しながら進めていきたい。データの保存期間は年度更新となっているので、その期間内にデータを取り込んでください。

⑥個別の支援計画は、保護者の理解と協力を求めながら作成を検討していきたい。

⑦コロナと熱中症対策は、3密解消、給水・休養を十分にとり、健康チェックを厳重に行っていきたい。

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2020.09.29