集成幼稚園❘鹿児島県鹿児島市

新着情報

保育の質を高める
 保育の質と何か。これは子どもたちに良質な保育を提供し子どもたちの可能性を最大限に伸ばす働きを表現していると考えます。質と対比的に使われる量という言葉があります。保育施設等の不足を解消するためにこども園、保育所を増設して待機児童を解消しようとする動きは量的な拡大だと考えます。
 幼児教育は量より質をいかに担保し、子どもたちの主体性や創造性を育むための遊びを中心とした保育を計画し実践することにあると思います。
 それでは遊びとは何か。幼稚園での遊びは教師の意図(願い)を基に子どもたちが能動的に仲間と遊びながら様々な体験をとおして成長していく過程と考えます。遊びの環境を整え子どもたちの興味関心を引き出すための工夫は教師の大事な働きになります。
 先日7月2日、本園では年中さくら組で研究保育が行われ園庭に準備された各種の花を使って色水遊びを夢中になって取り組んでいました。自ら花をすりつぶし工夫しながら色水づくりに挑戦していました。困ったときにも「自分でやってみよう」と教師に頼らずいろいろ試している姿に子どもたちの主体性が育ってきていると感じました。
 本園では毎年このような保育研究会を3回行い指導方法の研修を全教員で深めています。
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2018.07.04
海の日から見える明治という時代

 716日は「海の日」です。昭和16年海の記念日として720日に制定されたことに由来します。ハッピーマンデー制度で7月第三月曜日に充てることになり三連休として国民が休暇を楽しみ消費拡大を合わせて期待しているようです。祝日の意義を大切にする人たちは20日に固定してその意味をしっかりと後世に伝えるべきだと主張しています。一方休暇と消費の経済的現実から今の方法を支持する人たちも多く、どっちにするかしのぎ合いもあるようです。

 ところで720日の海の記念日は明治丸に乗った明治天皇が明治9年奥羽・北海道巡幸の際青森から乗船720日に横浜に帰港した記念とされています。この明治丸は明治政府がイギリスの造船所に依頼し明治7年に竣工、翌8年に横浜港に回航されました。

 実はこの明治丸は偉大な功績をあげた船で、明治8年列強に領有をねらわれた小笠原諸島に日本の調査団を乗せ、横浜港から1121日急行、新造船で船足が速く同24日到着しています。英国軍艦「カーリュー」より2日早く父島に到着して日本領土確定に繋がったと言います。その後沖ノ鳥島、南鳥島の領有を含め世界6位となる447万㎢の排他的経済水域を持つ国となっています。このことによって広大な領海が確定し領土防衛に貢献していることになります。

明治維新から8年、課題山積の明治政府は様々な対応に追われ国家の基礎作りに邁進していたころに情報をいち早くキャッチして行動に移していることに感心させられます。 現在国民の祝日は15日ありますがこの「海の日は」歴史的に重要で後世に語り継ぐ価値の高いものと考えます。「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う日」だけでは近代国家の基礎を築いた明治初期の人々の苦難に思いをはせ、感謝する心は伝わらないのではないかと明治維新から150年目に思うことです。

 

2018.06.29
英会話遊びって楽しいよ
 5月に入り本園でも英会話遊びを始めました。毎週水曜日にEcc派遣の講師と楽しい教室が始まり、子どもたちが身体リズム音リズムをベースに歌や言葉遊びに熱中しています。
 今日小学校教育で英語科が高学年で必修となり中学年でも英語活動が拡大して行われようとしています。読む・書くまで高学年で求められるようになりこれまでの英語教育が小学校の早い段階から進められることになってきています。
 幼稚園で行う英会話遊びの目的は楽しさの追究にあり、決して覚えることを目的とはしていません。もちろん言葉を使った遊びなので自然と単語を覚えて日常のあいさつができるようになって来ます。聴覚の感性が優れている幼児期に正しい発音、アクセントを体験させることは小学校教育にも役立つと考えています。
 本年度カナダ国籍のネイティブスピーカーも登場する予定です。
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2018.05.16
風薫る5月、こどもの健康を願って

 風薫る5月という時の風はどんな風を指しているのだろうか。何となく新緑の芽吹いた木々の若葉の清々しい薫りが爽やかな初夏の風に運ばれてくる誠に心地よい季節の代名詞のように感じておられる方が多いのではないかと思っています。

しかし元々の意味は菖蒲(ハナショウブとは別種)や蓬を軒先に吊るしてその薫りに薬効があり、大切なこどもを厄病から守ると考えられた風習が起源だそうです。菖蒲も蓬も春から初夏に新芽をだし薬草の一種として昔から家庭で大事に扱われてきました。今はほとんど家庭で行うことはなくなりましたが菖蒲湯に浸かったり蓬を使った餅や団子を食べたりして健康を願う端午の節句に使われてきました。

 今より医学が未発達な昔はこどもの死亡率は高く、大事な子どもの命、健康をいかに守りながら無事成人に育て上げるかが極めて切なる願いであり、この風習を大切にしてきました。したがって自然界の生命がイキイキと躍動する5月は極めて縁起の良い季節だということになります。

今では鯉のぼりを揚げたり柏餅やチマキを食べたりしてこどもの成長・健康を願ってきています。そのチマキのことを鹿児島ではアクマキと呼んで一昔前までは各家庭で作っていました。アクとは灰汁のことで薪で調理していた時代には手軽に手に入りましたが今ではこの原料が手に入りにくいこと、竹の皮も同じように入手が難しいことなどで家庭で作られることはほとんどなくなりました。

さて5月はこどもを大切にする月で、本園では「こどもまつり」を行います。給食に柏餅を添えます。今年は菖蒲を飾りたいと考えています。

 

 
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2018.04.27
新学年度を迎えて
 初夏を思わせるような温かい(暑い)日が続き、桜の花はすでに散り去り、あっけなく花見の季節が終わろうとしています。入園式まではまだ幾日もあるころですが預かり保育に参加する園児たちの甲高い笑い声を園内まで響いています。
 ところで今年は明治維新から150年目に当たりこの記念すべき年に本園も数々の記念行事を計画しています。主なものを紹介します。
1 記録ビデオの制作
  本園は大正2年創立で今年で105年目を迎えています。歴史と伝統に支えられて今日まで保護者や地域社会の皆様の支援を受けて子どもたちの健やかな成長発達を促してきています。この節目の年の子どもたちの素顔を映像で記録に残して歴史の1ページとしたいと考えています。1年を通して保育の様子を記録して保護者や関係者の皆様にご覧いただきたいと願っています。
2 ”せごどん”しゅうせいキッズクラブの結成
 本園は今話題の薩摩の郷中教育の名残を残した幼稚園で、妙円寺詣り、山坂達者城山登山、偉人祭に子どもたちが昔から保育の一環として参加してきています。さらに異年齢の交流保育も積極的に行ってきました。
 今回この伝統の流れの中でさらに一歩進んで交流を体験させたいと課外活動を計画していきます。4,5歳児を対象に様々な体験や体力つくりを行い逞しさを少しでも身に付けさせたいと願っています。
2018.04.03
個人の力、チームの力
 連日私たちを熱狂させた冬季オリンピックが終わり、いまだにその余韻が続いています。それは日本人選手の活躍、メダル獲得者は言うに及ばず健闘空しくメダルに届かなかった選手たちの潔さ、爽やかさに多くの国民が心を打たれているからではないかと思っています。
 ところで陸上100m×4人の日本チームのリレーに見られた「チーム力」が今回ピョンチャンでも証明されました。団体女子パシュート競技で強豪オランダチームを見事な組織力で打ち負かし金メダルに輝きました。試合後のオランダの選手たちの呆然とした表情が負けるはずがないのになぜ負けたという顔つきに見えました。
 個人技で劣るチームがはるかにレベルの高い能力集団に勝つには周到な分析とそれへの対策が必要となりますが、並々ならぬ努力を重ね頂点に立った快挙はオリンピックの歴史に残ることでしょう。
 本園の園庭にはカーリングのハウスが描かれています。カーリング女子チームの活躍も日本中を元気にしてくれました。子どもたちの憧れがたくさんできたことを喜びたいと思います。
2018.02.27
仮想通貨と現実通貨

 先日本園の恒例となっている「お店屋さんごっこ」が行われました。年少々児クラスの「おすしやさん」年少児クラスの「マクドナルド」年中児クラスの「うどん屋さん」「さかなつりゲームや」などが出店していました。年長児クラスの出店は異色で「おはなしげきじょう」「ばいてん」となっており、内容が「山坂達者城山登山」をテーマにペープサート劇を演じ、売店には「山坂達者飯」「かるかん」が売られていました。今年は明治維新から150年、郷中教育の精神を受け継ぐ本園は伝統行事を大切にして特徴ある保育を展開してきています。子どもたちが、これまでの幼稚園で活動した経験を生かしてさらに遊びを発展して創造的な遊びとなっていたことに驚き、年長児たちの成長を見ることができました。

ところで買物で年下の子どもたちが一番苦労しことはお金のやり取りで、いくら払っておつりをいくらもらうかでした。よく見ていると500円の模擬紙幣で200円の買い物をし、300円のおつりをもらうとき、100円が3枚だよねと年長児が渡す光景が見られました。年少児には300円のおつりという認識は難しいかもしれませんが、100円が3枚という表現は分かり易かったのではないかと思います。

今、仮想通貨が大きな話題になっています。現実のお金を介して買い物をする時代が終わりそうな気配です。もうすでにカード決済が日常化していますが、今後スマホを使ったあらゆる決済ができる社会が見え始めています。つまりキャッシュレス化が一段と進んでいくような勢いです。隣の中国では春節(中国の旧正月)にお年玉をスマホで贈っているというニュースも伝わっています。スピード、効率の面では大変利便性があると思いますが、子どもたちの金銭教育の観点からすると問題を孕んでくるのではないかと危惧しています。金銭感覚は現実通貨から生まれると思っているからです。

本園で取り組んでいる「お店屋さんごっこの」買物は模擬通貨ではありますが眼に見える形で売買が成立します。このような経験を基にして正しい金銭感覚を養うことが幼児教育・学校教育の役目ではないかと考えています。

2018.02.19
「西郷どん」と「どん広場」

      「西郷どん」と「どん広場

 

大河ドラマ「西郷どん」のテレビ放映が始まりました。関連のドラマ館が旧市立病院跡地(加治屋町)にオープンしました。維新ふるさと館もリニューアルオープンしました。いま鹿児島は明治維新150年関係の様々な催しが行われ幕末から明治初期にかけて日本という国家の礎を築くのに多大な貢献を果たした薩摩の偉業を再び蘇らせ、これからの日本人の在り方を考える機会としているように思えてなりません。

現在の世相を見渡すと経済的な繁栄に裏付けられて生活の水準は世界でもトップクラスに該当するようになってきていると思います。しかし精神面ではいささか問題点が見え始めていると思います。繁栄はしているものの精神面では心配なところが見え隠れしているようでなりません。グローバル化の進展とともに価値観が変貌し、利か不利かが判断の大きな基準となり企業や組織の社会的理念が薄れてきているように感じます。一流企業の不正隠し利害が優先する政治などかつての品格のあったモラルが低下していると思います。このような世相が国民の目にどのように映っているのだろうかという思慮深さが感じられないのが残念でなりません。

明治維新期の鹿児島には近代国家建設という気高き理想があり、それは身分と問わず共有されていたと言えると思います。国のためという大義に立ち向かうエネルギーは充満していたと思います。そこには西郷、大久保ら明治維新期に活躍した偉人たちに共通したものは志の高さだったと思っています。西郷の「敬天愛人」大久保の「為政清明」を再確認し、現代社会に生きる私たちの道標としたいものです。

ところで「西郷どん」の「どん」は軽い感じがしますが、親しみを込めた尊称で、鹿児島では「婿(むこ)どん」「親父(おやっ)どん」というように使用されます。もう一つの「どん」は時報のことです。城山に「どん広場」があります。城山展望所から上に登ったところにあり、以前は集成幼稚園の城山登山の終着点としてここまで登っていました。明治30年代以降正午の時報代わりに大砲の空砲を鳴らしていたところで発射音から「ドン広場」とよばれるようになったそうです。この広場は西南戦争時の「薩軍本営」が置かれたところでもあります。

2018.01.22
新年明けましておめでとうございます

        転換期に子どもたちの幸せを願って

 

平成30年が明けました。明けましておめでとうございます。

今年は明治維新から150年目、集成幼稚園が創立105年目となり歴史的な意義を改めて感じさせる年となりそうです。

幼児教育の充実が政策として上位にランクアップされ、幼児期の教育への期待、幼児教育の無償化の流れが一層進みそうです。長年の課題であった幼児期の教育の重要性がやっと国家レベルの課題として認識され始めたことは大変大きな意義があると思っています。 

そのような中、本年4月から新しい幼稚園教育要領がスタートします。幼稚園教育の基本方針、内容、方法等を明らかにしたものです。これまでと大きくは変わりませんが、特徴の一つとして小学校との連携が一層強化されていきます。

そこでこのような転換期に本園の幼児教育をどのように進めていくか。次のような点を改めて確認して新年をスタートしたいと考えています。

1 遊びを中心とした保育を一層推進する。

  幼児は遊びを通して様々な体験をします。その体験の中で創

 造性を育み、人間関係を築いていきます。遊びの種類は運動、

 制作、ゲーム、演奏、劇、ごっこ遊びなど多様であり、その遊

 びの過程の中で子どもの育ちを促してまいります。

2 自立をめざした保育を一層推進する。

  幼児は本来大人に依存した生活を送り、成長と共に依存傾向

 から自立した生活へ移行していきます。では幼児は全く依存し

 た存在かと言えばそうではありません。2歳児は「自分で」と

 大人に訴えます。幼稚園では幼児のこの時期の特徴を大事にし

 たいと考えます。

 年齢相応の自立のレベルを明らかにし、幼児期の終わりまで

に育って欲しい姿の実現をめざしたいと考えます。

3 異年齢の交流を通して自尊感情(自己肯定感)を育み、園訓

 「やさしく・かしこく・たくましい」子の育成を一層推進す

 る。本園で伝統的にこれまで引き継がれてきた交流教育の原点

 は「薩摩の郷中教育」と無関係ではないと考えています。その

 精神はこの園訓に表れていると考えます。「やさしく」は弱者

 への労わり、弱いものを「いじめるな」の教えであり、「かし

 こく」は「よく学びよく遊べ」教えであり、「たくましく」は

 「自分に負けるな」の教えとして集約できるのではないかと考

 えています。

 以上の3点を進めるに当たって保護者の皆様には今年もご理解とご協力をお願い申し上げます。幼稚園教育の充実は家庭教育も大変大きく関係していて、双方の価値観が一致することが重要となります。子どもたちの幸せ実現のために本年も職員一同努力をしてまいります。よろしくお願いします。

2018.01.04
発表会終わる
 週明け、また寒波がやってきています。インフルエンザの流行期に入り感染予防に努めているところです。
 先週の2日(土)は本園67回目の発表会が行われ、たくさんの保護者や祖父母の参観者があり大賑わいでした。子どもたちは約1月の練習でゆうぎや合奏、オペレッタに劇、俳句や百人一首の発表、英語遊びの紹介など実にたくさんの出場種目をこなし、見事な発表を見せてくれました。
 この子どもたちの様子を身近で見ていますと、その成長ぶりに驚かされる毎日でした。ステージに上がり並ぶことさえ難しかった年少々児もだんだんと曲に合わせて踊れるようになり、客席に笑顔を見せる余裕すら感じさせるほどに変容していました。年長児の桃太郎劇ではセリフと動作は連動し、役柄への感情移入も見事に客席に伝わっていました。
 このように幼児たちは教師の適切な指導と援助で、できなかったことができる体験をしました。このことは子どもの心の中に「自分はできるよ」という自尊感情を育んていると思います。このような体験の積み重ねが経験則として自身の心の中に蓄えられ自己肯定感に満ちた子どもへと成長していってくれるのではないかと期待を膨らませる大変素晴らしい発表会だったと思います。
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2017.12.05